クーリングタワーや井水、海水中の水質改善を実現し、熱交換器やチラー、ヒートポンプのメンテナンスコストも大幅に削減!

マルチサイクロンは、遠心力だけで水の中の汚れを分離することができる遠心分離プレフィルターです。水より比重のある汚れや異物を、20μ(ミクロン)から簡単に取り除くことができます。クーリングタワー、エバコンなどの循環水や、砂ろ過装置の前処理など、さまざまな用途において、水環境の改善をいたします。メインフィルターへ入る異物の80%を除去することが可能であり、節水・メインフィルターのメンテナンス省力化に役立ちます。 また、その分離した異物を洗い流すためのドレン水量も15リットル程度で作業完了します。 フィルターが無いため、交換部品やポンプを停止する必要はありません。

マルチサイクロンの作動原理

  1. 下部の入口から処理前の水が装置内に入ると12、16、70個のサイクロンに向かって直角方向に分流します。小さいサイクロンが多数あるために強い水流が発生し、従来の単筒式サイクロンに比べ遠心分離効果が大きくなります。
  2. 沈殿物はサイクロンの壁へ飛ばされ、渦巻きながら沈殿槽へ下降します。
  3. きれいになった水はサイクロンの中心に向かい、逆に渦巻きながら上昇し、上部の出口へ吐き出されます。
  4. 沈殿物の塊は透明な沈殿槽にはっきりと見ることができます。
  5. 溜まった沈殿物はパージバルブwp開くだけで排出されます。この時必要な水は約15リットルです。

組立・運転手順

ドレン配管および上下配管を本体へ接続する。 配管側の荷重が本体にかからないように施工を行なってください。評価テストを実施する場合、樹脂ホース+バンドにて本体と接続を行うことをお勧めします。
ドレンバルブを閉め、ポンプを稼動させ、本体下部より処理前の水を入れる。本体の中央にあるパイプから、上部のサイクロン部へ向かいます。
本体上部のサイクロン部では、遠心力の作用により、水との比重差のある、比重が1.5kg/L以上の固形物は分離され、下部の透明なタンク(沈殿槽)へ落下する。分離された水および、比重が1.5kg/L以下のその他のものは、上部配管から排出されます。
継続運転を行うことにより、透明タンク(沈殿槽)の下部に汚れが堆積する。フィルターなどの閉塞する箇所がないため、経年による定期交換や運転停止を行う必要がありません。
透明タンク(沈殿槽)に一定量(タンクの約半量)の汚れが堆積したら、ドレンバルブを開放し内部の汚れを排出させる。ポンプの運転を継続したまま排出が可能です。汚れの排出は約10秒~15秒で完了します。定の時間で自動排出をする場合、ドレンバルブの先に別途、自動排出バルブを取り付けてください。
汚れの排出後、再びドレンバルブを閉め、運転を続行する。ドレンに要する水量は、通常およそ15リットルです。

製品特長

製品特長: メインフィルターのメンテナンスを最小化、水を節約 ろ過材を使用しないため、ろ過材の洗浄や交換は不要 新設でも既存設備に追加でも対応可能 最大20ミクロンの微細な汚れまで分離・除去 フィルター不要のため、交換・メンテ不要 外から汚れが見える 分離対象物: 固形物 固形物のサイズ:2mm~20μm 固形物の比重:1.5kg/L以上 マルチサイクロンは、上記の対象物を分離する目的で設計されています。この範囲外の物は分離できない、もしくは十分に分離できない可能性があるのでご注意ください。 【分離できるものの例】砂、火山灰、ブラスト材、錆の粉

マルチサイクロンは、本体下の配管(下接続ユニオン)から汚れた水を入れ、本体中央部の配管を通り、サイクロン部へ入っていくしくみになっています。サイクロン部は、モデルごとに複数のサイクロンが配置されており、サイクロンの遠心力が高まるように設計されています。外側の透明ポリカーボネート沈殿槽*の底に汚れが堆積していき、サイクロンできれいなった水は、本体上の配管(上接続ユニオン)から排出されます。 * 70XLは沈殿槽自体は不透明となりますが、本体の下部にある透明のパイプ部分から、汚れの堆積を確認できます。

用途導入事例

導入事例 図面

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水処理用遠心分離式プレフィルターマルチサイクロン