鰻の稚魚(シラス)の養殖省エネを行うときに問題となるのが、排水のろ過器の汚れを無視したシステムだとシラスが菌やバクテリアの影響で死んでしまう。
MDIのマルチサイクロン+ガラスパールFRPろ過装置を組み合わせて1年間の試験を行ったが、ろ過能力だけでなく、逆洗時のろ過装置の内部の汚れがしっかりと排出され、ろ材であるガラスパールの顕微鏡観察においても不要なバクテリアが発生していないことが確認された。
従来砂ろ過装置の問題点は
- ろ過脳力が最小25ミクロン
- 砂のろ材の中に汚れが浸透してしまうため、逆洗しても汚れがすべて排出しにくい
- ろ材に残った汚れ(食べ残し、フン)などが腐食し菌の発生の原因となる
- ろ材の定期交換が必要
- シェルが鉄製が多いため、錆びるためいずれシェルも交換が必要
MDIのガラスパールろ過装置の特徴は
- ろ過能力が最小3ミクロン
- 逆洗時にしっかりと汚れを排出させる
- ろ材の内部まで汚れが浸透しにくい
- シェルがFRPであり海水や温泉水でも腐食しない
- ろ材交換頻度が極端に低い
このガラスパールろ過装置の手前にマルチサイクロンをとりつけることで、砂やホコリをマルチサイクロンが分離するためろ過装置の逆洗水の量を削減できることがわかっている